成長ホルモンの含まれるキャットフード

「成長ホルモン」は、人が育つ上で欠かせないホルモンです。体を大きくしたり、身長を伸ばしたり、エネルギーの代謝をよくしたり、まさに人の「成長」を促すホルモンなのです。アメリカやカナダでは、この特徴を利用して家畜に成長ホルモンを投与しています。

家畜に成長ホルモンを与えると、短期間で大きく育てることができ、通常3年はかかる肉牛が、最短で15週間で出荷できたという例もあります。つまり、家畜を生産するには効率的なものが成長ホルモンなのです。しかし、成長ホルモンを投与した肉が及ぼす害も報告されています。

1985年、プエルトルコでは、米国産の肉を食べていた子供や赤ちゃんから通常の10倍以上のエストロゲンが検出され、3000人に異常成熟が見られました。このような危険性が指摘されている中、EUでは1980年代に米国産の牛肉の輸入が禁止されました。

日本では、成長ホルモンは動物用医薬品としてのみ使用が認められますが、畜産の現場ではほとんど使用されていないのが現状です。国内の肉であれば成長ホルモンが投与される可能性はほとんどないと断言できます。しかし、輸入肉に関しては法律的な規制はありません。

アメリカの肉牛の99%は成長ホルモンを使用していると言われています。2009年に日本癌治療学会で報告された研究では、アメリカ産牛肉の成長ホルモンの残留濃度が、国産牛肉の600倍と発表されています。

成長ホルモンは、肉の部分よりも内臓や脳などに多く蓄積されます。つまり、キャットフードに使われる肉は、様々な部位から使われるものが多いので、成長ホルモンが残留している可能性が大きいのです。特に価格の安いキャットフードには注意が必要です。

成長ホルモンに関しては、様々な意見がありますが、アメリカ本国でも成長ホルモンを使用しないオーガニックスーパーの食肉売り場が人気になっています。

原材料に何が使われているかを判断するのは難しいですが、気になる場合はメーカーのホームページなどをチェックすることも大切です。

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