キャットフードの添加物(合成調味料)

私たちの料理に欠かせないのが、「合成調味料」です。味の素に代表される旨味成分がないと美味しさも半減してしまいますね。キャットフードにも合成調味料は使われています。合成調味料は、ネコちゃんの嗜好性や食いつきを良くするので、ほとんどのキャットフードには配合されています。

合成調味料に多く含まれているのが、「グルタミン酸ナトリウム」です。グルタミン酸ナトリウムが、「旨味成分」であることを発見したのが、東京帝国大学(現在の東京大学)の教授であった池田菊苗氏でした。その後、「味の素」の創業者の二代目鈴木三郎助氏が工業化に成功し、以来、味の素は旨味成分の代表として全国に広がりました。

様々な食品に使われているグルタミン酸ナトリウムですが、最近ではグルタミン酸ナトリウムが人体に及ぼす害が指摘されています。その発端となったのが、1968年に中華料理店で発生した問題です。料理を食べた人に「頭痛」「歯痛」「顔面の紅潮」「体の痺れ」などの症状が多発し、その後の動物実験の結果でグルタミン酸ナトリウムが原因であると報告されたのです。1968年には、マウスおよびラットに視床下部への悪影響が指摘され、1974年には、1日の摂取許容量が決められました。

しかし、その後グルタミン酸ナトリウムの安全性が認められ、米国食品薬品局 (FDA)、ヨーロッパ食品情報会議 (EUFIC)、欧州連合食品科学委員会 (SCF) などもその安全性を認めています。

安全性が認められていても、グルタミン酸ナトリウムの害を指摘する意見もあります。2002年の弘前大学の大黒教授たちがラットにおこなった実験では、グルタミン酸ナトリウムの過剰摂取でガラス体と網膜神経節細胞に蓄積が見られることが報告されています。緑内障がアジアに多いのは、グルタミン酸ナトリウムの過剰摂取が原因ではないかと推測されています。

キャットフードで注意したいのが、グルタミン酸ナトリウムは塩が多いことです。心臓病や腎臓病などの原因にもなるので、旨味成分の多いおやつやジャーキーなどには注意が必要です。

調味料は過剰に摂取しなければ、特別に問題はありません。過剰に反応するのではなく、調味料や添加物に対して正しい知識を学ぶことが大切ですね。

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